ZEBのランクZEB Ready
一次エネルギー消費量の削減率(基準比・設計値)55%
BEI0.45
灯油の使用量(2026年4〜6月)60%削減
事例の概要
- 所在地
- 島根県鹿足郡津和野町
- 施設の用途
- 道の駅(温泉・温浴施設)
- 建物
- RC造
- 延床面積
- 2,503.74㎡
- 新築/既存
- 既存(改修)
- 改修工事
- 2025年7月29日〜2026年1月15日
- 発注者
- 島根県津和野町
- 設計・施工
- ZEBビルダーグループ(代表企業:株式会社三電)
- 弊社の役割
- 設計・性能検証(ZEBビルダーグループの構成員)
- 第三者評価
- BELS「ZEB Ready」(2025年12月交付)
- 補助事業
- 環境省「建築物等のZEB化・省CO2化普及加速事業」のうち 既存建築物のZEB化普及促進支援事業(補助率2/3)
ZEB化のきっかけ
津和野町は、2022年3月にゼロカーボンシティを宣言し、2050年までにCO2排出量の実質ゼロを目指しています。道の駅「津和野温泉なごみの里」では、災害時の避難所としての機能を高めることと、平時の温室効果ガスを減らすことを目的に、弊社が2024年度に再エネ・省エネ設備の導入に向けた調査と基本設計を行いました。その結果をもとに、2025年度にZEB化改修工事を行いました。
主な取組
- 空調の電化:灯油を使う吸収式冷温水機から、寒冷地向けのマルチエアコンなど高効率の電気式空調に切り替えました。床暖房の熱源も、高効率の電気式ヒートポンプに更新しました。
- 地域の木質チップで温泉を温める:木質バイオマスボイラーを、熱効率約85%の国産ボイラーに更新しました。近くの津和野フォレストエナジー発電所の排熱で乾燥させた、含水率10%のチップを、水分を調整せずに使えます。
- 外皮の強化:断熱性能の高い真空Low-E複層ガラスを入れ、空調の負荷を下げました。
- 照明と換気:全館をLEDにし、明るさ・時間・人感による制御を組み合わせました。換気は、全熱交換換気扇とCO2濃度による換気量の制御です。
- クラウド型のBEMS:設備ごとのエネルギーの使用量を計測し、離れた場所からも確認できます。省エネの効果の検証と、運用の改善に使います。

成果
| エネルギー消費量(設計値) | 55%削減(BEI 0.45) |
|---|---|
| CO2排出量(設計値) | 44.8%削減 |
| 第三者評価 | BELS「ZEB Ready」(2025年12月交付) |
運用を始めてから(2026年4〜6月)
竣工後のBEMSの計測値と、検針・購入のデータから、改修前(2023年の同じ3か月)と比べた効果を試算しました。
| CO2排出量 | 159t → 120t(24%削減) |
|---|---|
| 一次エネルギー消費量 | 2,943GJ → 2,422GJ(18%削減) |
| 灯油の使用量 | 28,805L → 11,400L(60%削減) |
| 温泉・給湯の熱 | 68%を地域産の木質チップでまかなう |
温浴の利用者数は、2023年の同じ時期より11%少なくなっています。利用者数が同じくらいだった2025年の同じ時期と比べると、一次エネルギーは25%、CO2は33%の削減でした。冬を含む1年を通した評価は、2027年春に行います。
4〜6月の木質チップの購入費、約215万円は、地域の燃料の供給者に支払われています。これまで灯油代として地域の外に出ていたお金が、地域の中で回るようになりました。
視察先に選ばれました
2026年10月2日、中国経済産業局が主催した「令和8年度 中国地域再エネ連絡協議会(再エネ地域共生連絡会議中国ブロック会議)」で、なごみの里が視察先に選ばれました。中国地域の自治体の職員や地域新電力などの皆さまに、ZEB化改修と、地域で完結する木質バイオマスの熱利用の取組をご覧いただきました。
この事例の業務実績
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茨木市は、令和4(2022)年3月に「ゼロカーボンシティ」を表明し、脱炭素社会の実現に向けた取組を推進しています。
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